ニュースレターNo.142(2016年8月)

コルネリオ会に期待すること
井草晋一 コルネリオ会 教職顧問(関西地区)・ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
日本メノナイトブレザレン教団 武庫川キリスト教会 協力牧師

長男が陸上自衛隊の入隊を希望したことで、200
3年11月に中野久永副会長にお電話しました。当時
の石川信隆会長をはじめ、コルネリオ会の皆様から心
のこもったお祈りと励ましを頂き、皆様との出会いと
交わりが始まりました。
この時の親としての不安な思いや信仰上の課題につ
いて、中野兄からの助言とメンバーの皆様の祈りの支
援をいただきましたことは、私たち夫婦や本人、家族
にとってとても大きな励ましとなりました。主イエス
様とコルネリオ会のメンバーの皆様に、今も、心より
感謝しています。コルネリオ会の活動と発展を祈りつ
つ、いくつかの「コルネリオ会に期待すること」を記
させていただきます。

入隊を希望する青年たちとその家族への助言
日本を取り巻く政治的、軍事的な課題が増し加わっ
ている昨今の情勢です。
災害派遣や平和構築の取り組みについて、国際社会
からの期待と要請も大きくなってきた中で、昨年は安
保関連法案(平和安全法制関連2法)が成立し、今年
の3月29日に施行されました。
これらの自衛隊の今後に関わるニュースや報道に接
する入隊志望の若者とその親たちにとっては、現役・
OB の自衛官からの助言や信仰者としての実体験の証し
が、とても大きな支えとなります。
ここに、コルネリオ会のメンバーによる働きの第一の
使命を見る思いです。

一を聞いて十を祈れる共同体
与えられた立場と職務上の守秘義務ゆえに、キリス
ト者自衛官は家族にも、所属する教会の牧師にも、ま
た、親しい兄弟姉妹にも、祈りの要請や「とりなし」
を願うことが難しいのではないでしょうか。 この時
にこそ、「公同の教会」に比べ得る「共同体」、「一を聞
いて十を祈れる群れ」としてのコルネリオ会の存在が
あると思います。キリスト者自衛官の自宅や共に集え
る場所で、また、地域の教会の中など、各地の師団内
にコルネリオ会の小グループが数多く誕生しますよう
にと、心より祈ります。
「まことに、あなたがたにもう一度、告げます。も
し、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上
で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父
は、それをかなえてくださいます。ふたりでも三人で
も、わたしの名において集まる所には、わたしもその
中にいるからです。 」(マタイの福音書18章19
20節)

階級内に、階級を超えて福音を伝える幸い
公私ともに、置かれている立場や責任、権限をひ
と時も忘れないようにと自覚し、指導されている現
役の自衛官の皆さんは、全く異なった立場や階級の
自衛官にアプローチすることが困難だと感じられる
かもしれません。一般の企業以上に組織や階級が優
先する軍隊や自衛隊では、ほぼ同等(同質)の階級
内での証しと伝道が有効だと言われます。
その意味では、明治時代から続くコルネリオ会のビ
ジョンと精神を受け継ぎ、中核を担ってきた階級での
働きは、今後もさらに重要な意味を持ち続けることで
しょう。
と同時に、現場での訓練や実務上の働きを担う階級
の「若い隊員たち」への働きかけがますます必要に
なると思われます。聖書のみことばに記されている
ように、われらの神は、階級の中で、また、階級を
超えてご自身の偉大なみわざを進められるお方です。
世界宣教の最前線は、今、私たちお互いのすぐそ
ばに開かれています。
「・・あなた方は行って、あらゆる<国>の人々を
弟子としなさい。・・」(マタイの福音書28章19節)

心と魂のケアのための「隣人」と「架け橋」
40年前、会社訪問に伺った関西のある大企業の人
事担当者が、私がキリスト者であることを知られて、
「これからは、企業内にも『心』や『宗教的な領域(魂)』
を扱える人が必要になってくると思う。」と語られてい
ました。
確かに、「心」を扱うことのできる専門の医師やカウ
ンセラーが自衛隊内でもその働きを進めておられます。
けれども、現行の公務員法の制約の中では欧米の軍隊
と違い、「チャプレン制度」の設置が難しい現実がある
ように見受けられます。今、それに変わる働きが急務と
言えましょう。その鍵は、コルネリオ会のメンバーによ
る「隣人(となりびと)」としての働きと「架け橋」にあ
るのでは、と思わされます。
「喜ぶ者と共に喜び、悲しむ者と共に悲しむ」という「隣
人」としての働きが、コルネリオ会のメンバーに託され
ています。また、「コルネリオ会」としての地域教会や
牧師への「架け橋」の働きは、「顕在的」にも「潜在的」
にも、期待され、その評価は高まることでしょう。
「コルネリオ会」の歴史とその真実な働きは、自衛隊
の内外を問わず数多くの人々に「知られていないよう
で、確かに、知られている」時代が来ています。
「コルネリオ会」のこれらの働きに対しては、たと
い反対する人々があっても、彼らを含めた関係者の「内
面的な支援」や「暗黙の了解」のうちにも進んでいく
ことでしょう。
「いいですか。わたしが、あなたがたを遣わすのは、
狼の中に羊を送り出すようなものです。ですから、蛇
のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい。」
(マタイの福音書10章16節)

まことの「平和をつくる者」として
最近、日本のキリスト教会(教界)の中で、政治的
な現状や自衛隊の運用に関する諸政策に反対する一部
の者たちが、自分たちの位置付けや標語として、「平和
をつくる者」という言葉を用い始めています。しかし、
信仰の「友」と思っていた人々や、「平和」を叫ぶ信仰
者のうちに「戦い」や「争い」が見え隠れしている姿
は、とても悲しいものです。
平和(シャローム)とは、本来、「互いの間の正しい
関係、人としての尊厳や人格の尊重、愛の関係、安心
して生きる、神との平和、正義の支配」などを意味す
る言葉です。
また、「平和をつくる者」「Peace Making」は、歴史
上、真実なキリスト者としての生き方を模索してきた
様々な小さな群れや、共同体(ゲマインデ)の人々が
見出して来た「信仰的実践を意味する言葉」です。対
人関係や地域社会の「平和」を作り出すために「キリ
ストの弟子である」ことを追求する中で、時には破壊
的な現実に直面しながらも。
今、主イエス・キリストが語られた「終わりの時」
の時代にあって、「コルネリオ会」とそのメンバーは
「剣を託された者たち」として、本来の意味での「平
和をつくる者」の一端を担う使命が委ねられているの
ではないでしょうか。
「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子
と呼ばれるから。」(マタイの福音書5章9節)

なぜ自衛隊にキリスト教が必要か
コルネリオ会会員 関 博之

私はかつて無神論者でした。むしろキリスト教を忌み
嫌っていました。それにも関わらず40代にして信仰を持
ち、今や聖霊に満たされて神のご計画にしたがって行動
することに至上の喜びを感じている自分がいることに、
自分でも内心驚いています。「風はその思いのままに吹
き、あなたはその音を聞くが、それがどこから来てどこ
へ行くかを知らない。御霊によって生まれる者もみな、
そのとおりです。」(ヨハネの福音書第3章第8節)まさ
にそのとおりです。2014年8月に洗礼を受けましたので、
私の信仰歴は決して長いとは言えません。私がどのよう
にして救われたのかについては、既に以前のコルネリオ
会のニュースレターで述べていますので、今回はこの場
を借りて、「なぜ自衛隊にキリスト教が必要か」というテ
ーマに私なりに挑戦してみることとします。
自衛官が入隊の時に必ず暗記させられる「自衛官の心
がまえ」は次の 5 つの項目で成り立っています。①使命
の自覚、②個人の充実、③責任の遂行、④規律の厳守、
⑤団結の強化。つまり自衛隊の精強さを保つためには、
自衛官1人1人がこれらを意識して実現していくことが
求められているということです。逆に言えば、これらが1
つでも守られなければ、自衛隊の精強さなど求めること
ができるはずもなく、自衛隊の存在意義そのものが問わ
れる事態になりかねないということです。しかし実際は、
悩みや問題を抱える自衛隊員が増える傾向にあるようで
す。最近、自衛官の不祥事がニュースで流れてもあまり
珍しいと感じなくなってきたような気がします。2003年
から2014年までの自衛隊員の自殺者数は合計1044人で
あるとのことであり、毎年約90名の自衛隊員が自ら命を
絶っているということです。なお、この数字は一般職国
家公務員よりも高い自殺率だそうです。また2015年9月
に防衛省は「防衛省におけるパワー・ハラスメントの防
止等に関する指針ついて」を発表しました。逆に言えば、
それだけ自衛隊内でのパワー・ハラスメントの問題が深
刻化しているということでしょう。
そもそも自衛官の心がまえが成立するためには大切な
2 つの前提があります。それは「希望」と「信頼」です。
崇高な任務に関与できるという「希望」があるからこそ
「使命の自覚」が芽生えます。自衛隊員として公私共に
充実した生活を送るという「希望」があって初めて「個
人の充実」が成り立ちます。自分に課された責任の重さ
を「信頼」できなければ「責任の遂行」は不可能になり
ます。信賞必罰がしっかりと実施され規律が「信頼」に
値するものであると認識されて初めて「規律の厳守」が
成り立ちます。上司、同僚、部下が「信頼」できる存在
でなければ「団結の強化」は絶対に成立しません。
つまり、今の自衛隊が精強性を取り戻すために必要な
ものは、希望と信頼だということです。そのために、多
くの自衛隊員にイエス・キリストの「愛」という、絶対
的に「信頼」を置くことができ、かつ「希望」を与えて
くれる存在を知ってもらう必要があるのです。だから今
の自衛隊にはキリスト教が必要なのです。
最近、日本を取り巻く安全保障環境は急速に変化して
きています。残念ながら近い将来において、わが国を取
り巻く環境は、緊張が高まることはあっても、より平和
な方向に向かっていくとは、なかなか考えにくい情勢に
なってきています。そのような情勢下にあって、国民か
らの期待は益々高まってきています。このため精強性を
一刻も早く取り戻さなければなりません。そのためにキ
リスト者自衛隊員が果たすことのできる役割は、決して
小さなものではないはずです。もちろん、自衛隊宣教は
決して容易なことではありません。しかし我々クリスチ
ャンは、常に神の加護の下にあることを認識しつつ、忍
耐を以て一歩ずつ進んでいけば、必ず主の望まれる結果
になることを確信するべきです。「主は、ある人たちがお
そいと思っているように、その約束のことを遅らせてお
られるのではありません。かえって、あなたがたに対し
て忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びること
を望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでお
られるのです。」(ペテロの手紙第二第3章第9節)

2016年度総会報告

6月11日(土)、2016 年度コルネリオ会総会をエデ
ン教会で実施し、2015年度の活動報告・会計報告と2016
年度の活動計画・予算計画及び役員人事の審議を行い
ました。
2016 年度の活動計画、役員人事、会計決算及び予算
は以下のようになっています。異議のある方は会長(石
川信隆)宛て1ヶ月以内に申し立ててください。
1 2016年度コルネリオ会活動計画
1 方 針
(1) コルネリオ会記念誌を発行し、コルネリオ会の先
輩たちの歴史をたどるとともに, 現在生きている私
たちの「救いの証し」を残して後世に伝え、主の栄
光を表わす。
(2) 2016 年東アジア大会(10月17日-20日、台北)
に参加し、アジアの軍人たちと主の栄光を仰ぎ見る。
(3) 毎月1回の例会を通して、聖書の学びおよび聖
徒の交わりを行い、お互いに軍人クリスチャンと
して励まし合う。
(4) インターネットを通じて、コルネリオ会の存在を
広く知らしめ、会員の獲得に努める。
2 活動要領
(1) コルネリオ会記念誌に各自の「救いの証し」を
書いてもらい、編集・発行する。
(2)例 会
ア 例会は、原則として毎月第2土曜日に開催する。
イ 学び会は会員の霊的成長につながる集会となるよう
なプログラムとする。また聖書の学びに加え、祈り会
によって現役会員の使命が達成されるように祈り合う。
ウ 新来訪者を歓迎し、共に学び交わる環境を醸成し
ていく。
(3)広 報
ア 会員の証しや学び会での恵み等、ニュースレター
の記事をさらに会員の霊的成長につなげる内容に改
善し、会員の会活動への参画意欲を醸成して行く。
イ 中央からの情報発信だけでなく、地方でのコルネ
リオ会活動(沖縄支部・関西支部・東北支部)の情
報提供にも心がける。
(4)宣 教
ア ホームページにコルネリオ会の例会・総会の議事
録を載せる。また各国AMCF等のホームページの
日本語での紹介等を実施して会員等が活用しやすい
ホームページ作りに着意する。
イ 韓国軍人クリスチャンおよび防大生との交わりを
継続し、信仰を深め励まし合う。
ウ 宣教団体との協力を継続し、会員の霊的成長につ
ながる情報を提供していく。
(5)国外活動への参加と支援
ア AMCF(世界軍人キリスト者の会)及びACCTS(AMCF
の教育支援機関)との連絡・調整を維持し、相互の
意思疎通を図る。
イ2016東アジア大会(10月17日-20日)に参加する。
ウ 2016年10月東アジア会長がLee Kap Jin からLtCol
(Ret) Andrew Tzeng(台湾の前会長)に委譲するが、引
き続き支援していく。
(6)会 計
ア コルネリオ会記念誌の発行支援献金、活動の運営
資金が備えられるよう、ニュースレター等を通じて
祈り求めるとともに、支援者の獲得に努める。
イ 予算の効率的な使用に心がける。

2 役員人事

役職 2016年度
会長 石川信隆
副会長 今市宗雄、中野久永
総務 芝祐治、関博之、圓林栄喜
檜原菜都子、加瀬典文
渉外 中野久永、薮内隆志
広報 圓林栄喜、芝 祐治、中村誠一(沖縄
支部)、松山暁賢(東北支部)
会計 長濱貴志
監査 玉井佐源太、滝口厳太郎
教職顧問 金学根、井草晋一、徳梅陽介
名誉会長 矢田部稔

3 2015年度決算
(2015.4.1~2016.3.31)
1 収入 献金一般 \398,757
2015Interaction \222,918
クリスマス献金 \0
利息 \60
前年度繰越金 \437,535
合計 \1,059,270
2 支出 講師・謝礼費 \10,000
ニュースレター作成・発送費 \44,174
新聞雑誌広告費 \0
集会費・例会会議費 \0
慶弔費 \20,000
接待交際費 \10,840
旅費交通費 \0
事務通信費 \2,791
雑費(振り込み手数料) \6,706
献金(国内教会・海外へ) \10,000
2015Interaction Japan関係費 \224,322
小計 \328,833
2016年度への繰越 \730,437
合計 \1,059,270

4 2016年度予算
(2016.4.1~2017.3.31)
1 収入 献金一般 \350,000
クリスマス献金 \5,000
利息 \50
前年度繰り越し \730,437
合計 \1,085,487
2 支出 講師等への謝礼・支援費 \40,000
ニュースレター作成・発送費 \50,000
新聞雑誌広告費 \10,000
集会/例会費 \15,000
慶弔費 \20,000
接待交際費 \10,000
国際会議参加費 \20,000
事務通信費 \5,000
雑費(振り込み手数料) \6,000
献金(国内教会等へ) \10,000
コルネリオ会記念誌発行・送付 \200,000
次年度への繰越 \699,487
合計 \1,085,487

いつも献金をありがとうございます。
献金者名簿は紙面の都合上次回掲載いたします。(編集子)
献金先:郵便振替(口座番号00130-3-87577)
加入者名(コルネリオ会)

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