ニュースレターNo.148(2018年9月)

父の召天に際して
会員 加瀬典文

昨年11月に父が召天しました。87歳でした。父
は肺炎を繰り返し、病院を一度出て再入院したのですが、
今度もまた退院できると信じていたところに亡くなっ
てしまったので、私としてはとても後悔がありました。
昨年、航空自衛隊は航空観閲式という3年に一度
の大イベントがあり、私は観閲地上部隊の準備室長で
したので、仕事に大変苦労していました。その中、認
知症の母、病床の父には、思うように手を尽くせてい
なかったというのが実情です。
そして、10月末の航空観閲式は、相次ぐ台風の
来襲で史上初めての中止。準備は万全に整えていただ
けに気が抜けるような思いでした。さらに、その後時
を待たずして父が召天したのです。
父の亡骸を見て、私は何ということをしたのだろ
うと思いました。仕事では私の代わりはいくらでもい
る、しかし、息子は私たった一人ではないか。なぜ、
もっと父のためにいろいろとしてあげることはでき
なかったのか。葬儀までの日々、父の亡骸に「父さん、
すまなかった。」と言い続けました。そこに父はいな
いのにもかかわらず。
両親は約2年前に洗礼を受けていました。両親の
受洗は私の祈りの課題でした。元気だった頃、両親そ
ろって、しばしば教会にも足を運んでくれていました。
しかし、父は「教えは良いものであるのはわかるが、
信じることはしなくていい。」と言っていました。聖
書やキリスト教関連の書籍、そして手紙でみことばを
送ったりする年月が過ぎました。
父にとっては、教会で初めて会った牧師、北秋津
キリスト教会の元牧師小林和夫先生がとても印象深
かったようです。私は、もう引退されていた小林先生
に、両親に再び会ってお話しをしてくれませんかとお
願いしました。祈り続けてその日が来ました。
小林先生と両親が久しぶりに再会し、先生が霊と
まことをもってお話をされた後、父に「イエス・キリ
ストを信じますか?」と尋ねられました。すると父は
「信じます。」と答えたのです! 認知症の母までもが
はっきりと「信じます。」と言ったのです。先生は「今、
ここで洗礼を授けるのに何の妨げがあるでしょう
か。」と言って、洗礼を授けて下さいました。本当に
奇跡を見た思いでした。それはまるで、聖書のカンダ
ケの宦官の受洗シーンのようでした。
その後、両親の状況はだんだんと悪くなり、私は
介護のために実家近傍の入間基地を希望しました。感
謝なことに自衛隊もそのとおりにしてくれ、観閲地上
部隊準備室長となりました。そして入間基地に来て1
年経たずして父は召天したのです。
顧みると、すべては神の御手の中にあったことが
わかります。「神のなさることはすべて時にかなって
美しい。」 両親の受洗も、私の入間基地勤務もすべ
て父の召天からさかのぼった神の計画でした。
私は人間的な後悔は必要のないことを悟りました。
今、父は神の御許で安らいでいるのです。そしていず
れ再会できます。
人生すべてがそうです。地上のことを思い返し、
考えれば考えるほど後悔が募るものです。しかし、そ
れは自分の思い込みに過ぎません。自分が何かをでき
ると過信しているから後悔も強くなるのでしょう。
すべては神の御手の中にあります。そして、それは主
が今生きておられることに保証されているのです。

アルゼンチン宣教報告会記録(質疑応答編)
コルネリオ会 圓林 栄喜

No147 に続いてアルゼンチン宣教報告会の記録を掲載
します。今回は質疑応答編です。
〇 宣教を通じて感じることは何ですか?
アルゼンチンはヨーロッパからの移住者が多く、
ミシオネス州はウクライナ、ポーランド、スウェーデ
ン、ハンガリー等北欧・東欧系の移住者が多くいます。
そのような中で日系人は市民権を得ています。現地で
評価が高い移民はユダヤ人、ドイツ人、そして日本人
です。彼らは日本は日露戦争でロシアに勝利し、大東
亜戦争で米英オランダ等白人国家と戦い敗れたものの
戦後経済大国として復活した優秀な民族として評価し
ています。
国際人としてどのようにあるべきかと申し上げれ
ば、「英語」、「スペイン語」を話せるだけでは国際人に
はなれません。日本人であれば、日本人のアイデンテ
ィティー、国家観を持っていなければ日本人とは認め
られません。すなわち、日本の近代史や素晴らしさを
説明できなければ国際人として相手にされません。現
地で、ユダヤ人、ドイツ人もそれぞれの近代史を説明
し主張します。日本人も、良き国際人として活躍する
ためには、日本の歴史(特に近代史)や文化を良く学
び、日本の素晴らしさをしっかり説明できる人になる
べきだと思います。
〇 アルゼンチン宣教を通じて日本の伝道に参考にな
ることは何ですか?
神様はわたしのいるところにいなければならないと
言われます。主のおられるところにいること。キリス
トの心をわが心とするということだと思います。日本
人は自己を確立し、知的で優秀です。しかし良くある
のは、イエス様より先に自分が行ってしまうことです。
神からの命令で行くことが大切です。己に絶望し、
自らの弱さ、罪深さを悟らされ、生きる価値すらない
と思わされた時神様の御心を悟るものです。私たち夫
婦は2人3脚で歩んでいますがタイプは全然違います。
妻は伝道師というよりは社長秘書タイプでしょうか。
そこには互いに支え合い、手を取り合い、霊的に一致
することで神の助けをいただいてきました。
神様は弱さの中に働かれます。間違っても霊的一致
と愛がなければ神様は働かれません。日本のクリスチ
ャンは1%と言われていますが、米国の世論調査会社
のギャラップ社が調査した結果では7~8%と言われ
ています。しかし、問題はその多くが礼拝に参加して
いないことが問題だと思います。カネボウの会長だっ
た三谷氏は日本の教会は「一致すること」が必要だと
言われます。
心を一つにし、愛があり、祈り愛し合うところに天の
父は答えてくださいます。そして、主の御声はロゴス(聖
書の御言葉)とレーマ(天から語られる聖霊のことば)
により分かります。神の人は神の言葉を語ります。聖書
を読むだけでなく、聖霊の油そそぎが必要です。そして
聖霊の導きに従うことです。宣教師になり自衛隊の心情
が分かりました。すべてのクリスチャンに共通なことは、
神に従えばよい結果を得るということです。
アルゼンチンの教会はよく一致して協力します。教
会が礼拝を大切にし、一致し、さばきあうことなく助
け合い、祈りあうことが大切ではないでしょうか。

洗礼名(プリンセル先生の思い出)(その1)
会員 中村誠一

私が沖縄の久米島で勤務していた40年ほど前の
ことである。本島に住む友人(北海道奥尻島勤務時の
同僚)を訪ねると、驚いたことにその友人がクリスチ
ャンになっていたのだ。キリスト教に関心があった私
は、休暇で本島に渡った時は友人の所属する教会に顔
を出した。そこで50代のアメリカ人女性宣教師(以
下プリンセル先生)と出会った。友人はプリンセル先
生からキリスト教の信仰に導かれ、ステパノという洗
礼名をもらっていた。日本の教会では信者に洗礼名を
つけることは一般的ではないが、アメリカ人宣教師や
牧師は、好んで自分が育てた信者に洗礼名をつけた。
私は年に数回、その教会の集会に出席し、プリンセル
先生の話を聞いたり、先生のトラクト配りにも参加した
ことがあった。会った人すべてに、それがレジの店員さ
んでもタクシーの運転手さんでも、「トラクト」を渡す
アメリカ人宣教師として、地元では有名だった。
ある時、那覇市民会館で本田弘慈牧師(当時の有名
なキリスト教伝道者)が主催する集会があった。多く
の教会員で満席だったが、私はプリンセル先生の隣に
座っていた。集会が終わり、本田牧師が壇上から降り、
歩いて会場の下から上段の出口の方に上ってこられ
た。ちょうど中間付近だったが、プリンセル先生が立
ち上がり、私を指してこう言ったのだ。「本田先生、
この兄弟はまだイエス・キリストを信じていません。」
すると本田牧師は私の手をとり、「なに!君はまだイ
エス様を信じていないのか。大丈夫だよ、私が鍛えて
やる。」と言われたのである。プリンセル先生の行動
はいつも予測不能だったが、常に相手を「神様と引き
合わせたい」という純粋な気持ちからだったと思う。
プリンセル先生は月に1度、近くの施設の子供たち
を教会に招き、キリスト教のお話し会を開いていた。
狭い二階建ての教会に、多い時は10人前後、少ない
時でも数人の子供たちが来ていた。送迎は信者が行い、
車いすの子供は信者が背負って二階まで上がったそ
うだ。イエス・キリストのお話しをしたり、賛美歌を
歌っていたのだが、ある時、私も参加する機会があり、
二階にいくと、そこに二人の男子高校生がいた。途中
で讃美歌を歌う番になると、彼はにこやかに立ち上が
り、カセット器材の再生ボタンを押し、ギター演奏に
合わせて歌い始めた。プリンセル先生のお役にたちた
いという喜びが伝わってくるような表情だった。あと
で聞くと、その兄弟はバイク事故で頭部を負傷しゴム
のようなもので頭を保護している状態だった。「丘に
建てる荒削りの」と「イエスはわがいのち」という曲
を歌ったが、私は讃美歌がこれほど胸に響くものだと
は知らなかった。プリンセル先生の聖書のお話し会は、
今ではひと月に一回の「施設訪問」に形を変え、教会
員により30年以上も続いているというから驚きだ。
私は41歳の時に本土の教会でキリスト教の洗礼
を受けたが、沖縄の教会で出会った妻は、24歳でプ
リンセル先生に導かれて受洗し、「エステル」という
洗礼名をもらっていた。ユダヤ人同胞を救うために命
を捨てる覚悟で王妃となったエステル(エステル記)
のような強い信仰を持つようにと、プリンセル先生か
らつけてもらったそうだ。同時に妻は「ダビデ王」を
敬愛する信者であり、実に約20年の大先輩であった。
そこで妻が双方の恩人であるプリンセル先生に、私の
洗礼名をつけてくれるよう依頼し、「兄弟にダビデ
を」と願ったそうだ。しかし私は「ダビデ王」が嫌い
だった。どうしても許せないことがあったのだ。それ
は策略を用いて自分の罪を隠蔽するために、忠実な部
下のウリヤを亡き者にするよう将軍ヨアブに命じた
ことだった。ところが予想に反し、プリンセル先生は
私に、「ヨシュアはいかがですか?」と尋ねたのだ。
私は「ダビデは?」と聞かれると思い込み、「ダビデ
はいやです。」と答えるつもりで構えていた。どうい
う理由で薦めるのですかと尋ねると、「素晴らしい軍
人」だからです、と答えた。私は「わかりました。感
謝します。」と言い、プリンセル先生から「洗礼名・
ヨシュア」をいただいたことを妻に伝えた。彼女はや
や不満そうに見えたが、喜んでくれた。もらったとい
っても、どこかに登録したり証明書があるわけでもな
いのだが、こうして「洗礼名・ヨシュア」は、私の宝
物となり、自衛官生涯を支えてくれた。(次回に続く)

2018年度総会報告

6 月9日(土)、2018 年度コルネリオ会総会を横浜オン
ヌリキリスト教会で実施し、2017 年度の活動報告・会計
報告と2018年度の活動計画・予算計画及び役員人事の審
議を行いました。
2018 年度の活動計画、役員人事、会計決算及び予算
は次のようになっています。異議のある方は会長(石
川信隆)宛て1ヶ月以内に申し立ててください。
1 2018年度コルネリオ会活動計画
1 方 針
➀2018年EA Interaction(10 月 10 日-14日、韓
国)の参加候補者(2 名)へ参加費の経済的な支
援を行う。
②毎月1回の例会を通して、聖書の学びおよび聖徒
の交わりを行い、お互いに軍人クリスチャンとし
て励まし合う。
③ニュースレターの発行・ホームページの整備・イ
ンターネットの活用を通じて、コルネリオ会の存
在を広く知らしめ、会員の獲得に努める。
④ 2019年東アジア大会の準備を進める。
⑤ いつも聖霊様の力を借りて新会者を歓迎する。
2 具体的活動
(1)例 会
ア 例会は、原則として毎月第2土曜日に開催する。
イ 学び会は会員の霊的成長につながる集会とな
るようなプログラムとする。
また聖書の学びに加え、祈り会によって現役
会員の使命が達成されるように、コルネリオ
会の魅力化を図る。
ウ 新来訪者を歓迎し、共に学び交わる環境を醸
成していく。
(2)広 報
ア 会員の証しや学び会での恵み等、ニュースレ
ターの記事をさらに会員の霊的成長につなげる
内容に改善し、会員の会活動への参画意欲を醸
成して行く。
イ 中央からの情報発信だけでなく、地方でのコ
ルネリオ会活動(沖縄支部・関西支部・東北支
部)の情報提供にも心がける。
(3)宣 教
ア ホームページにコルネリオ会の例会・総会の
議事録を載せる。また各国AMCF等のホーム
ページの日本語での紹介等を実施して会員等が
活用しやすいホームページ作りに着意する。
イ 韓国軍人クリスチャンおよび防大生との交わ
りを継続し、信仰を深め励まし合う。
ウ 宣教団体との協力を継続し、会員の霊的成長
につながる情報を提供していく。
(4)国外活動への参加と支援
ア AMCF(世界軍人キリスト者の会)及びACCTS
(AMCFの教育支援機関)との連絡・調整を維
持し、相互の意思疎通を図る。
イ 2018AMCF EA Interaction(10月10日-14日,
韓国)に参加候補者の参加費を支援する。
ウ2016 年10月に就任した東アジア会長 Andrew
Tzeng(台湾)に協力・支援する。
(5)会 計
ア 活動の運営資金が備えられるよう、ニュース
レター・ホームぺージ等を通じて祈り求めると
ともに、支援者の獲得に努める。
イ 予算の効率的な使用に心がける。

2 役員人事

役 職 2018年度
会 長 石川信隆
副会長 今市宗雄、中野久永
総 務 森川拓弥、関博之、圓林栄喜
加瀬典文、檜原菜都子
渉 外 中野久永、薮内隆志
広 報
圓林栄喜、芝 祐治、宮田皓旦(地域
教会協力)、海野幹郎(関東支部)、
中村誠一(沖縄支部)、松山暁賢(東
北支部)
会 計 長濱貴志
監 査 中岡一秀
教職顧問 金学根、井草晋一、徳梅陽介
名誉会長 矢田部稔

3 2017年度決算
(2017.4.1~2018.3.31)
1 収入 献金一般 \335,500
クリスマス献金 \0
利息 \1
前年度繰越金 \673,116
合計 \1,008,617
2 支出 講師・謝礼費 \40,000
ニュースレター作成・発送費 \39,930
新聞雑誌広告費 \0
集会費・例会会議費 \0
慶弔費 \0
接待交際費 \23,912
2017MEO+Interaction参加補助 \27,000
,000 旅費・交通費 \4,760
事務通信費(はがき・切手等)

\5,959
雑費(振り込み手数料) \5,980
献金(国内教会・海外へ) \18,000
00 小計 \165,541
2016年度への繰越 \843,076
合計 \1,006,617

4 2018年度予算
(2018.4.1~2019.3.31)
1 収入 献金一般 \500,000
クリスマス献金 \5,000
利息 \10
前年度繰り越し \843,076
合計 \1,348,086
2 支出 講師等への謝礼・支援費 \40,000
ニュースレター作成・発送費 \45,000
新聞雑誌広告費 \70,000
集会/例会費 \15,000
慶弔費 \20,000
接待交際費 \20,000
旅費・交通費 \20,000
事務通信費 \5,500
雑費(振り込み手数料) \6,000
献金(韓国・モンゴルへ) \20,000
2019アジア大会準備 \600,000
次年度への繰越 \486,586
合計 \1,348,086

いつも献金をありがとうございます。
献金者名簿は紙面の都合上次回掲載いたします。(編集子)

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