「軍人伝道について」
コルネリオ会会長 石川 信隆
主の御名を崇めます。今年はAMCF(AssociationMilitary Christian Fellowships) 世界大会のある年
86年、1995年、2002年)や10年に1回の世
で、是非ご参加くださるようにお願いします。
さて、本稿は、2003年12月8日の日本同盟基
督教団理事会にて奨励したものです。
「どこの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を
行なう人なら神に受け入れられるのです。」
(使徒の働き10章35節)
今日は、この箇所から、軍人伝道、自衛官伝道につ
いてお話させていただきます。
今日12月8日は、今から62年前(1941年(昭和
16年))真珠湾攻撃をした日であり、孫の誕生日でも
あります。当時真珠湾攻撃の空襲部隊総指揮官であっ
た淵田美津雄大佐は、戦後1枚のキリスト教のトラク
トをもらって教会へ行き、その後回心して牧師となり
アメリカへ伝道旅行に行ったという有名な話がありま
す。
日本軍人への伝道は、1899年9月(今から104
年前) アメリカ女性宣教師エステラ・フィンチ女史が、
黒田惟信牧師と伝道義会を設立し、横須賀で海軍機関
学校生徒を中心に軍人伝道を始めたと言われています。
この軍人伝道は、1936年まで続けられ、幾人もの
軍人・市民が救われ、その中には海軍中将や少将にな
った者もいました。
コルネリオ会(防衛関係キリスト者の会)は、195
9年に自衛隊の中に設立され、国内外の軍人クリスチ
ャンとの交わりを通して、お互いの信仰を高め合う会
として、毎月1回の例会での聖書の学びのほかに、2-3年に1回のアジア大会(そのうち日本開催は19
界大会(次回は2004年9月14日―18日、ソウ
ル)などへの参加活動をしております。
また、1988年10月にアメリカの軍人クリスチ
ャンを支援する団体の一つACCTSからピアシー夫
妻が防衛大と馬堀聖書教会を訪ね、「少人数でもよいか
ら、防衛大生(Cadet)のために、防衛大で聖書
研究会を開いたらどうか。彼らが救われるなら、将来
自衛隊の幹部になり、中には日本の将来に影響を与え
る人物が出るでしょう。」という提案があり、1989
年2月から毎月1回のペースで、防大聖書研究会
(Cadet Bible Study) が防大の中で行なわれるように
なりました。それ以来、2003年3月(私の防衛大退
官)まで14年間福音が防衛大の中で宣べ伝えられ、僅
かですが救われる魂も起されて参りました。彼らは現
在コルネリオ会の中核メンバーとして活躍しておりま
す。
2003年4月から場所を馬堀聖書教会に移し、日
曜日の夕拝を防衛大聖書研究会と兼ねて行われるよう
になりました。また私の後任として、山口裕先生が聖
書研究会のお世話をして下さることになりました。
ご承知のように、日本は政府機関の中で宗教活動は禁
じられておりますので、宣教とか布教はできません。
防大聖書研究会も文化活動、教養番組「心の糧」の一環
として行って参りました。
最近は韓国留学生が防衛大に多数入学して来るよう
になり、馬堀聖書教会の礼拝にも、また防大聖研にも
参加しています。
一方、韓国では、軍隊に入るとカソリック、プロテ
スタント、仏教のいずれか一つを選び、礼拝を守らな
とと思わされます。
ければならないそうです。韓国軍や米軍には、チャプ
レン(従軍牧師)制度があり、また基地の中にも教会が
あります。韓国では朝鮮戦争が始まった日を記念して
毎年6月25日から3日間Holly Spirit大会という隊
員が「銃」を持たずに「聖書」を持って約15000人集
まる大会があり、私も2001年に参加して参りまし
た。 ソウルの有名な牧師先生たちが3日間入れ替わ
り、立ち替わり隊員たちにメッセージを語り励ます姿
を見て感動いたしました。
日本でも自衛隊の中に、富士山の麓で聖書をもって
集まるHolly Spirit 大会がもてたら素晴らしいなあと
感じました。
2002年8月15日―17日にはアジア大会をコ
ルネリオ会が主催し、そして2003年11月29日
には第1回自衛隊宣教大会を金学根宣教師が発案・開
催し、各教会が自衛隊員のために福音を伝え、お祈り
しようと呼びかけました。そのとき、片山進悟ウイク
リフ宣教師(防大16期、元海上自衛隊パイロット)が
証をしてくださり、渡邉暢雄先生の「祈りは力なり」と
いう力強いメッセ-ジをいただきました。
今、自衛隊員のイラク派遣という日本にとって極め
て重要な時期に、自衛隊という日本の中でも最も宣教
困難なところに、福音を宣べ伝えることは意義あるこ
すなわち、平和主義的な信仰の教えをその職業の中
で生かしていくことが必要であり、人を愛するという
確信を与える必要があると思わされるからです。
「けれども、私が自分の走るべき行程を走り尽くし、
主イエスから受けた神の恵みの福音を証する任務を果
たし終えることができるなら、私のいのちは少しも惜
しいとは思いません。」
(使徒の働き20章24節) -終わり=
AMCF世界大会への案内 「起きよ。光を放て。」
イザヤ60:1
1. 日時: 2004年9月14日(火)―18日(土)
2. 場所: ソウル郊外 ( オサンリ祈祷院)
3. 参加費:$125(約13250円、食費を含む)
4. 宿泊費:Aタイプ(ツイン1泊$90=9540円、
5.
4泊$360=38160円)
Bタイプ(ツイン1泊$50=5300円、
4泊$200=21200円)
ただし、1$=106円で計算。
6.申込み締切:2004年3月31日 石川まで
メール: cgishikawa@m4.dion.ne.jp
FAX: 046-852-3546
7.参加資格: コルネリオ会員及び家族、友人、親戚など
部分参加でも結構です。 詳細は、メールでお尋ね
ください。申し込み用紙を送ります。
聖書に学ぶリーダーシップ
35年余の部隊勤務を卒業し、約1年間の聖書の学
コルネリオ会員 伊藤忠臣
味している。このことは高度の学問と同様で各個人の
びを経て受洗した私には聖書が人生訓の宝庫である鮮
烈な印象がある。その後、縁あって防衛大聖書研究会
会長石川教授から、候補生学校長時の経験から、表題
の内容を会員にメッセージする機会を与えられ、以来
ライフワークとなりつつある。幹部学校の卒業論文に
「精神教育のあり方」を研究し、また候補生学校長の
とき‘オウム事案’に遭遇して若者の心の問題に深く
関与したことも関係する。そんなことで本稿はリーダ
ーの資質について学びたい。
防衛大学の統率学には初代校長 槙 智雄氏の著書
から「リーダーシップとは他人に対し、服従、信頼、
尊敬および忠実な協力を要請しこれを受けることを意
努力でえられる自分自身の力量である。
倫理、道徳、
学問、識見、教養が骨となって、個人および個性が肉
と血となることを意味する。これは英米の教育に強い
伝統を有し人物教育と呼ばれギリシャ、ラテンの古典
をその学問の分野とし、人間の世界に理性と知識、芸
術と文化を育て光明をもたらしたものである。そして
時代の変化と教育の大衆化とともに人物教育の近代化
が始まり大学を始め士官養成の学校にも浸透した。そ
れは、倫理道徳を含む哲学、人間の性質および人間目
的の観察を見失わない歴史、文学、語学、芸術のよう
な一群の学問である。リーダーシップは深い意味にお
いて個人の内部に存在するものでその人格に発する。
これが個人の尊敬、個性の威信、人道に対する熱情の
された職務の相当階級・態度・言葉使い等、すべてに
泉となりこれを無視して、他人を服従せしめ、信頼せ
しめ尊敬せしめ、また忠実な協力者たらしめるリーダ
ーは生まれてこない。
」を冒頭に掲げているがここでは
特に「各人の努力で得られる自分自身の力量である」
「深い意味において・・・・リーダーは生まれてこな
い」のフレーズに注目してもらいたい。
新約聖書マタイ福音書7章12節(以下マタイ7;12
と記述、いわゆる黄金律)には「だから人にしてもら
いたいと思うことは何でも、あなた方も人にしなさい」
とあるが、リーダーは‘皆から支えられており自分一
人では何も出来ない’という謙虚な態度を学ぶべきで
ある。
自衛隊では任官すると直ちにリーダーとして処遇さ
れるため次のような制度がある。
1 防衛大の新入生にたいする対番学生、2 部隊実習
での士・曹の職務実習、3 候補生時代の営内居住実習
等は限定されているとはいえ第一線の隊員の厳しい勤
務環境を体験して、自分が起案する命令(服従、・・忠
実な協力を要請)で受令者が如何に感じるか感(体)
得させるものである。
この極めて短期間の体験実習を実効あるものにする
方策として、Ⅰコリント9;19-23(いわゆるパウロ
の戦略)「私は、誰に対しても自由な者ですがすべての
人の奴隷になりました。出来るだけ多くの人を得るた
めです。以下23節まで」が有効である。要するに命下
成りきって勤めてみるということである。その苦労・
苦心が身につく。できれば反省文(もし自分が命令者
だったら・・こう命令する。も含め)を書くと大変有
効である。
エピソードとして第3の人生に請われて私立高校の
教壇に立った同期生が、○○科目の実習で便所掃除を
監督した際、学生が何から手をつけるか茫然としてい
たので、さっと素手で見本を示したところ大喝采で授
業はすムースに運び、すっかり信頼と服従を得て名物
先生になり活躍中である。
部隊指揮官について考えて見よう。米統合参謀幕僚
としての具備すべき資質として「起案する命令により
第一線兵士の行動が彷彿できる。」(文脈は不正確)と
あったのを発見し、統合部隊という大部隊でもここま
で具体的に要求するかと感銘を覚えたことがある。私
達が通常行う任務分析においても、受けた命令の「具
体的に達成すべき目標」を「必成目標」「望ましい目標」
と細分化し発令者の意図を明察することを習性化して
いるのも、最小限の損害で任務達成するため、上下意
思疎通の重要性が伺える。
最後に聖人マリア・テレサはインドの地で終息され
るまで、個人の尊厳、個性の威信、人道に対する熱情
をほとぼらせて地球上の最も底辺の人々が一刻でも人
間らしく満足して息を引き取ることに勤められた。ま
さに黄金律の鏡であったことを記し本稿を終わる。
拍手について
コルネリオ会 会員 滝口 厳太郎
演奏後聴衆が拍手する時、ライバルは手を叩くふり
2003年12月コルネリオ会例会はいつもより一時間早く始まった。メールの故障で開始時刻を確認で
きないまま到着すると、論議の内容は「拍手」に関わる
ことであったが、私の到着と同時に聖書の学びに入り
この内容に入る事が出来なかった。しかしおおよその
話では教会、神学校などで捧げられる讃美または演奏
に拍手はしてはいけないと言う事の是非のようであっ
た。
ある高名な牧師先生がおられる教会の近くに音楽大
学があり、新進の音楽家が教会内に多く、演奏会にお
互いライバル同士が呼ばれる事があるという。
をするが、音の出ないように叩くとの事をメッセージ
の中で聞いた。理由はお分かりと思う。
勿論神学校、教会で奉献される演奏に拍手しない理
由はこのような次元の低い問題ではないと思う。理由
は人間の知恵や力が讃えられる時、それは偶像礼拝に
繋がることと考えられるからと思われる。
それでは教会、聖会などで拍手はいけないのだろう
か、今から9年前1995年は阪神大震災、オウムサリン
事件,AMCF東京大会と重なった年であった。
サリン事件の際、横田の米軍基地は外出差し止めに
3
なった。この時横田のOCF代表から基地で日本の宗
に対して拍手が起こったのである。祈りは日、英、中、
教事情についてコルネリオ会に発表を求められ、求め
に応じて合同集会で発表することになった。たまたま
発表内容が手短に行われたので、集会に時間の余裕も
あり、準備はしていなかったけれど私の証を、させて
頂くことになった。
その内容の一つはニュースレター102 号に記されて
いることをリアルに語った事と、正確には記憶してい
ないが太平洋戦争の頃のことを述べたのである。
米軍の基地の中で、述べるのはどうかと思われたが、
1941 年当時現在のパキスタン,インド,バングラディッ
シュ,ミャンマー,マレーシア、東イリアン,シンガポール,
香港は英領、ベトナム,ラオス,カンボジアは仏領、イン
ドネシアは蘭領、フィリッピンは米国に占領されてい
た。太平洋戦争が始まり学校では神社に聖戦完遂祈願
を全員で行かされた。学校教育以前から教会でまこと
の神以外に拝むべきものは無い事を知っていた私にと
っては大変な苦難であった。但し当時の社会としてこ
れを避ける事は出来なかった。しかし神社の前に立つ
私の姿勢は頭が高かった。神社に対してではなくまこ
との神に祈ったのである。
多分アメリカの少年少女も悪い日本に対する戦勝を
祈っているだろう。然しアジアの諸民族は植民地支配
からの開放を願っているはずだ、と日本の戦勝を祈願
した。1945年日本の戦勝は聞き入れられなかった。神
様は聖戦の裏にある思いを知っておられるのである。
が然し、アジアの諸民族は解放されたのである。
ここまで聴衆の目を見つめながらブロークンな英語
で述べ終えた時、驚いたことにスタンディング・オベ
ーションが起こったのである。
更に驚くべきことAMCF東京大会で起こった。1986
年のアジア大会のテーマは「主を待ち望む者 イザヤ
40;30」であった。1995 年の大会で私が大久保教
会、渡辺暢雄牧師のメッセージ前の祈りを担当した。
86 年当時は防衛大の聖書研究は閉ざされていたが、こ
の95年大会は再開された防衛大出身者が主力となり大
会が運営されたのである。
テーマの通り「主を待ち望む者は新しい力を得て鷲
のように翼をかって上ることが出来た」のである。この
ことを主に感謝申し上げた時、驚いたことに私の祈り
韓の 4 ヶ国語で通訳を経て会場に放送された。私の表
現力は貧しいが通訳が名訳だったのかもしれない。
然しそれは私の祈りが讃えられたのではない、主が讃
美されたのである。主を讃えるのに遠慮はいらない。
祈りの課題
1 防大聖研のためにお祈りください。
2 AMCF世界大会(ソウル)への参加者が起こさ
れると共に、祝福された大会となるようお祈りくだ
さい。
4 下桑谷宣教師や片山宣教師の宣教の働きのために
お祈りください。
5 イラクに派遣されている自衛隊員の安全のために
お祈りください。
6 コルネリオ会会員の信仰が守られ、それぞれの職
場で主の御名が崇められる働きができるようにお祈
りください。
7 自衛隊宣教会が昨年11月29日発足しました。
金学根宣教師の熱いビジョンと皆さんの祈りの賜物
であると思います。神様のご計画が進められ、御名
の崇められる働きとなるよう引き続きお祈りくださ
い。
献金感謝 (2003.11.24~2004.2.4現在)
今回も多くの愛する兄弟姉妹から尊い献金をいただ
きました。心から感謝申し上げます。ありがとうござ
いました。
(敬称略)
円林栄喜・さゆり、佐藤敏郎、武宮啓夫、石川信隆
森田忠信、伊澤勲、中野久永・しのぶ、伊藤忠臣
長濱貴志・智子、松山暁賢、宮岡修二、加瀬信吾
滝口厳太郎・きぬ子、花井米男、納谷憲正、山下和雄、
長橋和彦・晴子、韓国MEAK、斉藤みち子、鈴木健一
飯塚正実
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(編集子)
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